自然の息づかいを感じた、小木津〜日立ロングトレイルの一日
一月の山行は、私にとって新しい挑戦だった。
“電車で移動して山へ向かう”という、環境負荷の少ないアプローチを初めて実践したのだ。
まだ夜の名残が漂う5時45分、湯本駅から電車に乗り込み、6時29分に小木津駅へ到着。静かな駅前に降り立つと、空気は澄み、どこか海の気配を含んでいた。
小木津山自然公園へ向かう道を歩き始めると、水平線の向こうから太陽がゆっくりと昇り、背中に柔らかな光が差し込む。
朝の静寂と、自然が生み出すエネルギーに包まれながら、これから始まる長い縦走への期待が自然と高まっていった。
7時20分、小木津山に到着。
山頂を照らす朝日は眩しく、今日一日が“自然と調和した歩き旅”になることを確信する。
そこから羽黒山、神峰山、御岩山へと続く稜線を歩く。森の中では、足元に落ち葉が柔らかいクッションのように広がっていた。
人の手が入りながらも、豊かな生態系が息づくこの地域の自然の力強さを感じる。
11時半、高鈴山に到着。
ここで昼食をとり、風に揺れる木々の音を聞きながらひと息つく。
都市部から近い場所で、これほど豊かな自然環境が守られていることに、改めて感謝の気持ちが湧いてきた。
午後は助川山を経て日立駅へ向かう長い下り。
足の筋肉は次第に悲鳴を上げ、腰にも痛みが出てきたが、森の匂いと風の音が背中を押してくれる。
自然と向き合いながら歩く時間は、身体の疲労さえも“自然の一部”として受け入れられる不思議な感覚がある。
15時35分、ついに日立駅へ到着。
達成感と安堵が全身を満たし、電車で始まったこの山行が、環境に寄り添いながら自然を味わう旅として、忘れられない一日になった。(投稿:S.O.さん)
【写真】 水平線から昇る光に背中を押され、自然と調和する一日の始まり。

